経済指標回覧~2018年8月24日~

この記事では世界経済の動向を表す指標の一部を回覧します。
指標の解釈については端的なものに留めます。
筆者はこれらの指標を日々用いてそれなりに株式投資で利益を得ていますし、
含み損を持っている場合、損切りするか、耐えるかという判断も、経済動向を見て合理的に判断できます。

FRB議長の利上げ打ち止め発言の影響に留意

回覧日:2018/8/24

米国債金利

米国債(特に10年国債)の利回りは需給関係を超えて、資金需要の観点からその国の経済の状況を表します。
ただし、金利が高ければ良い、安ければ良いなどという安直な考えはできず、
その他の指標と合わせて総合的に評価する必要があります。

2018年8月24日の終値は2.813%で、前週の2.864%に比べて比率で-1.78%となっています。
直近3ヶ月の高値は3.005%、安値は2.813%です。
直近1年の高値は3.115%、安値は2.042%となっています。

CRB指数

CRB指数は、国際商品先物指数で、要するに商品価格全般の価格指数です。
商品指数は世界物価の先行指標、ひいては景気の先行指標として捉えられます。

2018年8月24日の終値は192.08で、前週の188.74に比べて比率で+1.77%となっています。
直近3ヶ月の高値は200.39、安値は186.95です。
直近1年の高値は206.38、安値は176.87となっています。

銅価格

CRB指数は商品価格全般の指標で重要な指標ですが、
市場規模が大きく、シンプルに世界経済の活動温度が反映されるのが銅価格です。
一部投機的動きもありますが、市場規模が大きく買い占めによる指標性の低下が起こりにくい指標です。
世界的にも経済状態を表すため「Dr.Copper」と呼ばれています。

2018年8月24日の終値は1ポンドあたり2.691ドルで、前週の2.624ドルに比べて比率で+2.55%となっています。
直近3ヶ月の高値は2.99ドル、安値は2.557ドルです。
直近1年の高値は3.293ドル、安値は2.557ドルとなっています。

ドルインデックス

ドルインデックスはドルの対主要国通貨価値を指数化したものです。
ドルの(対円だけではない)総合的な価値を確認できます。

2018年8月24日の終値は95.08で、前週の95.98に比べて比率で-0.94%となっています。
直近3ヶ月の高値は96.61、安値は93.77です。
直近1年の高値は96.61、安値は88.5となっています。

回覧結果

ドルインデックス、長期金利が下げていますが、日経平均は円安の影響もあり上昇。
ドルインデックスは円以外の主要国通貨を含むため、ドルインデックスが下げる=円高ではありません。
今週は特にユーロが高く、トルコリラをはじめとした新興国通貨安懸念が和らいだことに起因しています。
また、今週末はFRB議長講演で段階的利上げは必要だとしながら、打ち止めの時期も近づいている主旨の発言をしています。
直近高値から下方向だった米国金利がさらに下押し、通貨安に響いた場合は、株式相場に注意が必要です。
一方、商品市場は一旦安値からの反発を試しており、実体経済と米国金利のバランスを見る必要があります。

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