経済指標回覧~2018年8月17日~

この記事では世界経済の動向を表す指標の一部を回覧します。
指標の解釈については端的なものに留めます。
筆者はこれらの指標を日々用いてそれなりに株式投資で利益を得ていますし、
含み損を持っている場合、損切りするか、耐えるかという判断も、経済動向を見て合理的に判断できます。

米国金利とドルが高値圏だが上昇一服

回覧日:2018/8/17

米国債金利

米国債(特に10年国債)の利回りは需給関係を超えて、資金需要の観点からその国の経済の状況を表します。
ただし、金利が高ければ良い、安ければ良いなどという安直な考えはできず、
その他の指標と合わせて総合的に評価する必要があります。

2018年8月17日の終値は2.864%で、前週の2.873%に比べて比率で-0.31%となっています。
直近3ヶ月の高値は3.005%、安値は2.824%です。
直近1年の高値は3.115%、安値は2.042%となっています。

CRB指数

CRB指数は、国際商品先物指数で、要するに商品価格全般の価格指数です。
商品指数は世界物価の先行指標、ひいては景気の先行指標として捉えられます。

2018年8月17日の終値は188.74で、前週の191.69に比べて比率で-1.54%となっています。
直近3ヶ月の高値は200.39、安値は186.95です。
直近1年の高値は206.38、安値は176.55となっています。

銅価格

CRB指数は商品価格全般の指標で重要な指標ですが、
市場規模が大きく、シンプルに世界経済の活動温度が反映されるのが銅価格です。
一部投機的動きもありますが、市場規模が大きく買い占めによる指標性の低下が起こりにくい指標です。
世界的にも経済状態を表すため「Dr.Copper」と呼ばれています。

2018年8月17日の終値は1ポンドあたり2.624ドルで、前週の2.732ドルに比べて比率で-3.95%となっています。
直近3ヶ月の高値は3.046ドル、安値は2.557ドルです。
直近1年の高値は3.293ドル、安値は2.557ドルとなっています。

ドルインデックス

ドルインデックスはドルの対主要国通貨価値を指数化したものです。
ドルの(対円だけではない)総合的な価値を確認できます。

2018年8月17日の終値は95.98で、前週の96.22に比べて比率で-0.25%となっています。
直近3ヶ月の高値は96.61、安値は93.77です。
直近1年の高値は96.61、安値は88.5となっています。

回覧結果

米国長期金利は高値圏。ドルインデックスも週初に直近1年高値をつけ高値圏で推移していますが、
金利、インデックス共に高値からは一段下押す方向となっており、貿易摩擦問題等、米国経済の先行き懸念材料に注視が必要です。
商品系指標は銅価格が一段安となっています。
貿易摩擦問題の影響もあり、実態経済の先行指標は直近1年ベースで低空飛行。
直近で引き締め傾向があるとはいえ、金融緩和で溢れたマネーが下支えするマーケットですが、
実態経済の冷え込みが顕在化した場合の動きは確認しておいた方が良いでしょう。

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