経済指標回覧~2020年11月20日~久しぶりに点検。逆張り個人の受難?~

この記事では世界経済の動向を表す指標の一部を回覧します。
指標の解釈については端的なものに留めます。
筆者はこれらの指標を日々用いてそれなりに株式投資で利益を得ていますし、
含み損を持っている場合、損切りするか、耐えるかという判断も、経済動向を見て合理的に判断できます。

各指標の解説と最新指標値の回覧

回覧日:2020/11/20

米国債金利

米国債(特に10年国債)の利回りは需給関係を超えて、資金需要の観点からその国の経済の状況を表します。
ただし、金利が高ければ良い、安ければ良いなどという安直な考えはできず、
その他の指標と合わせて総合的に評価する必要があります。

2020年11月20日の終値は0.824%で、前週の0.898%に比べて比率で-8.24%となっています。
直近3ヶ月の高値は0.977%、安値は0.651%です。
直近1年の高値は1.928%、安値は0.502%となっています。

CRB指数

CRB指数は、国際商品先物指数で、要するに商品価格全般の価格指数です。
商品指数は世界物価の先行指標、ひいては景気の先行指標として捉えられます。

2020年11月20日の終値は156.16で、前週の151.86に比べて比率で+2.83%となっています。
直近3ヶ月の高値は156.16、安値は144.12です。
直近1年の高値は187.39、安値は106.29となっています。

銅価格

CRB指数は商品価格全般の指標で重要な指標ですが、
市場規模が大きく、シンプルに世界経済の活動温度が反映されるのが銅価格です。
一部投機的動きもありますが、市場規模が大きく買い占めによる指標性の低下が起こりにくい指標です。
世界的にも経済状態を表すため「Dr.Copper」と呼ばれています。

2020年11月20日の終値は1ポンドあたり3.291ドルで、前週の3.178ドルに比べて比率で+3.56%となっています。
直近3ヶ月の高値は3.291ドル、安値は2.8655ドルです。
直近1年の高値は3.291ドル、安値は2.119ドルとなっています。

ドルインデックス

ドルインデックスはドルの対主要国通貨価値を指数化したものです。
ドルの(対円だけではない)総合的な価値を確認できます。

2020年11月20日の終値は92.395で、前週の92.75に比べて比率で-0.38%となっています。
直近3ヶ月の高値は94.682、安値は92.225です。
直近1年の高値は103.605、安値は92.131となっています。

日経平均株価

言わずもがな、日本の株式市場を代表する指数です。
構成銘柄は東京証券取引所第一部上場銘柄のうち225銘柄。
セクター間のバランスを考慮し、日本経済新聞社が選定し、年に一回見直しています。
※記事中の価格はデータソースの関係上CFD指数となっているので、取引所指標と若干誤差があります。

2020年11月20日の終値は25527.37で、前週の25385.87に比べて比率で+0.56%となっています。
直近3ヶ月の高値は26014.62、安値は22977.13です。
直近1年の高値は26014.62、安値は16552.83となっています。

回覧結果

日経平均は一段跳ねてコロナ前の水準を超え、バブル崩壊後高値を更新しています。。
IMFが世界経済への大打撃を当然に認めているなか、有効性が見込めるワクチンが実現に向かいつつあり、期待感が実体経済の惨状を上回り指数上昇につながっています。
実体経済と指数の乖離はかねてより指摘されているとおり緩和的なマネーによるものでしょう。

個人的ななぐり書きですが、5月以降個人の信用買いが継続的に続きじり高を演出していましたが、
今回11月の相場ジャンプは海外投資家が大きく買い越していることによるもの。
このあとどうなるか。個人がついてきてドカンなのか、海外の仕掛け失敗に終わるのか。
いずれにせよチキンレース感は否めません。
ただし、原始的な観点にはなりますが、東証一部の配当利回りはさほど低下していない点はやや注目に値するかもしれません。

■マーケットのトレンドワード
・コロナショック
→新型コロナワクチン、感染再拡大懸念、景気後退懸念、テレワーク、遠隔医療、人工呼吸器、巣ごもり消費
・各国金融政策
・各国財政政策

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