経済指標回覧~2019年1月11日~

この記事では世界経済の動向を表す指標の一部を回覧します。
指標の解釈については端的なものに留めます。
筆者はこれらの指標を日々用いてそれなりに株式投資で利益を得ていますし、
含み損を持っている場合、損切りするか、耐えるかという判断も、経済動向を見て合理的に判断できます。

各指標の解説と最新指標値の回覧

回覧日:2019/1/11

米国債金利

米国債(特に10年国債)の利回りは需給関係を超えて、資金需要の観点からその国の経済の状況を表します。
ただし、金利が高ければ良い、安ければ良いなどという安直な考えはできず、
その他の指標と合わせて総合的に評価する必要があります。

2019年1月11日の終値は2.699%で、前週の2.668%に比べて比率で+1.16%となっています。
直近3ヶ月の高値は3.127%、安値は2.552%です。
直近1年の高値は3.239%、安値は2.539%となっています。

CRB指数

CRB指数は、国際商品先物指数で、要するに商品価格全般の価格指数です。
商品指数は世界物価の先行指標、ひいては景気の先行指標として捉えられます。

2019年1月11日の終値は178.08で、前週の173.35に比べて比率で+2.73%となっています。
直近3ヶ月の高値は188.76、安値は168.36です。
直近1年の高値は206.38、安値は168.36となっています。

銅価格

CRB指数は商品価格全般の指標で重要な指標ですが、
市場規模が大きく、シンプルに世界経済の活動温度が反映されるのが銅価格です。
一部投機的動きもありますが、市場規模が大きく買い占めによる指標性の低下が起こりにくい指標です。
世界的にも経済状態を表すため「Dr.Copper」と呼ばれています。

2019年1月11日の終値は1ポンドあたり2.662ドルで、前週の2.64ドルに比べて比率で+0.83%となっています。
直近3ヶ月の高値は2.813ドル、安値は2.591ドルです。
直近1年の高値は3.293ドル、安値は2.557ドルとなっています。

ドルインデックス

ドルインデックスはドルの対主要国通貨価値を指数化したものです。
ドルの(対円だけではない)総合的な価値を確認できます。

2019年1月11日の終値は95.266で、前週の95.757に比べて比率で-0.51%となっています。
直近3ヶ月の高値は97.43、安値は94.79です。
直近1年の高値は97.43、安値は88.5となっています。

日経平均株価

言わずもがな、日本の株式市場を代表する指数です。
構成銘柄は東京証券取引所第一部上場銘柄のうち225銘柄。
セクター間のバランスを考慮し、日本経済新聞社が選定し、年に一回見直しています。
※記事中の価格はデータソースの関係上CFD指数となっているので、取引所指標と若干誤差があります。

2019年1月11日の終値は20359.7で、前週の19561.96に比べて比率で+4.08%となっています。
直近3ヶ月の高値は22574.76、安値は19155.74です。
直近1年の高値は24275、安値は19155.74となっています。

回覧結果

日経平均株価は年初の暴落から反発し、前週の19561.96に比べて比率で+4.08%となっています。
日経平均の水準が同水準だった時期を考察すると2017年9月あたりとなっております。
この頃から比較すると商品はやや弱く、米国金利が大きく上昇している状態です。
商品の弱さは景気の先行きを暗示しています。
来週は英国のEU離脱案の採決というイベントも控え、不安定な相場が続きそうです。

■マーケットのトレンドワード
・Brexit(離脱案の採決)
・米中貿易摩擦
・利上げ観測
・景気後退懸念

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