日銀のドル調達について書きなぐる

本日は日銀のドル調達についての書き殴り。
以下日経新聞の記事。

FRBと日銀、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中銀)、スイス中銀、カナダ中銀が、ドル資金供給の枠組みを拡充すると発表したのは3月16日だった。6中銀による枠組みはリーマン危機後に導入したもので、各中銀が自国通貨と交換する形でFRBからドルを提供してもらい、それを金融機関に貸す仕組み。今回の拡充では、従来より金利を下げるとともに、1週間だけだった貸出期間に3カ月も追加した。

これによりおもしろい現象。
日銀の総資産の前年同月比の増加額は、3月末で47兆円、4月末で57兆円の増加。
基本的には日銀の総資産の増加はマネタリーベースの増加にもつながるが、
マネタリーベースの前年同月比の増加額は3月末で4兆円、4月末で15兆円の増加と、日銀総資産の増加に比べてかなり小さい。

つまり、FRBからのドル供給が、日銀の総資産を膨らませているが、これはマネタリーベースにははねないと。
※マネタリーベースは流通現金(「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」)と日本銀行当座預金(日銀当座預金)の合計値なので。

仕組み的には、日銀がFRBに円を渡し、FRBが日銀にドルを渡す。
それぞれの預金口座に円、ドルが振り込まれると。
日銀の勘定的には、円現金資産の減少と外貨現金の増加で表されると。

日銀の資産拡大=マネタリーベースの増加が崩れたちょっとおもしろい話。

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