かつての武家屋敷街が現代でも高級住宅街である理由

東京の地位(じぐらい)を語る際に必ずと言っていいほど使われる言葉が「かつての武家屋敷エリア」です。
現代の東京における高級住宅街のほぼ全てがかつての武家や明治時代の華族、外国大使の居住エリアとなっています。

上流階級が住む普遍的な条件

なんとなく納得していますが、これらのエリアは決して「たまたま武家が住むエリアだったから」現代に至るまで高級住宅街としてステータスを保持していたわけではなく、なるべくして高級住宅街になっています。
武家が住んでいたことそのものに価値があるわけではなく、なぜ武家が住むエリアとなり得たか、その理由に価値があるのです。
これらのエリアは以下の特徴を持っています。
・高台の見晴らし良いエリアで低地・湿地と違い乾いた爽やかな空気が存在する。
・アクセス良好。江戸時代は江戸城や外国人の場合は横浜港へのアクセスも重要でした。現代は鉄道網が張り巡らされており、「山手線」を筆頭として都心にどれだけ便利にアクセスできるかという点で優位に立つ立地。
・緑が多く、治安の良い(民度の高い)エリア
・寺社仏閣等の成熟した文化施設が多く存在する。
・ゆとりのある土地活用がされているエリア

上記「魅力的なエリアを決定づける要素」は、時を重ねるごとに価値が増大する点が大事です。
高台か低地かは地殻変動が起きない限り固定的な要素ですが、利便性については元々利便性の高い土地がさらに便利になり、エリアの魅力が高まれば住む人の質、治安も向上していくわけです。
現代における「かつての武家屋敷エリア」についても、よほどのことが無い限り没落はないでしょう。
つまり「資産価値が高い」わけです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする