経済指標回覧~2022年1月7日~明けましておめでとう点検~

この記事では世界経済の動向を表す指標の一部を回覧します。
指標の解釈については端的なものに留めます。
筆者はこれらの指標を日々用いてそれなりに株式投資で利益を得ていますし、
含み損を持っている場合、損切りするか、耐えるかという判断も、経済動向を見て合理的に判断できます。

各指標の解説と最新指標値の回覧

回覧日:2022/1/7

米国債金利

米国債(特に10年国債)の利回りは需給関係を超えて、資金需要の観点からその国の経済の状況を表します。
ただし、金利が高ければ良い、安ければ良いなどという安直な考えはできず、
その他の指標と合わせて総合的に評価する必要があります。

2022年1月7日の終値は1.765%で、前週の1.507%に比べて比率で+17.12%となっています。
直近3ヶ月の高値は1.765%、安値は1.356%です。
直近3年の高値は2.788%、安値は0.502%となっています。

CRB指数

CRB指数は、国際商品先物指数で、要するに商品価格全般の価格指数です。
商品指数は世界物価の先行指標、ひいては景気の先行指標として捉えられます。

2022年1月7日の終値は237.9で、前週の233.96に比べて比率で+1.68%となっています。
直近3ヶ月の高値は238.37、安値は218.39です。
直近3年の高値は241.18、安値は106.29となっています。

銅価格

CRB指数は商品価格全般の指標で重要な指標ですが、
市場規模が大きく、シンプルに世界経済の活動温度が反映されるのが銅価格です。
一部投機的動きもありますが、市場規模が大きく買い占めによる指標性の低下が起こりにくい指標です。
世界的にも経済状態を表すため「Dr.Copper」と呼ばれています。

2022年1月7日の終値は1ポンドあたり4.4005ドルで、前週の4.3925ドルに比べて比率で+0.18%となっています。
直近3ヶ月の高値は4.4665ドル、安値は4.1795ドルです。
直近3年の高値は4.764ドル、安値は2.119ドルとなっています。

ドルインデックス

ドルインデックスはドルの対主要国通貨価値を指数化したものです。
ドルの(対円だけではない)総合的な価値を確認できます。

2022年1月7日の終値は95.722で、前週の95.964に比べて比率で-0.25%となっています。
直近3ヶ月の高値は96.872、安値は94.838です。
直近3年の高値は103.605、安値は89.409となっています。

日経平均株価

言わずもがな、日本の株式市場を代表する指数です。
構成銘柄は東京証券取引所第一部上場銘柄のうち225銘柄。
セクター間のバランスを考慮し、日本経済新聞社が選定し、年に一回見直しています。
※記事中の価格はデータソースの関係上CFD指数となっているので、取引所指標と若干誤差があります。

2022年1月7日の終値は28478.56で、前週の28791.71に比べて比率で-1.09%となっています。
直近3ヶ月の高値は29808.12、安値は27753.37です。
直近3年の高値は30670.1、安値は16552.83となっています。

回覧結果

前回の8月回覧から大分経ちました。時間の流れが早い。。
前回は相場水準に違和感無しということで、闇クマも株式に関しては昨年持ち続けました。
収益の面ではハズレなく着実に増やせたと思います。ついてきてくれた方、ありがとうございます。そしておめでとうございます。

さて、年末年始にかけての相場傾向ですが、ご存知のとおり米国の供給制約、強いインフレとそれに伴う利上げ、緩和の縮小を焦点にやや警戒感が強まっている状況です。
欧州各国も政策金利等の引き上げ方向とするとともに、資産買入の縮小も見られております。
2022年の相場は「上昇盲信禁物」と言われており、中には過激に各アセットの崩壊を想定する声もあります。
闇クマとしても、上記のとおり「うまく波乗り」する必要があるなと思いつつ、一部の見解は「過度に踊らされてますね」といった感想も持っている次第です。
金利の急上昇!とか一直線で円安!とかはなにかこう、もう少し言えることはないのかね、と…
日本においては、金利への反応は現時点で限定的、消費や投資は平準。物価については企業物価の消費者物価への影響が注視するポイントであるものの、ただちに一直線でともならない想定。
冷静に見ましょう。現時点では局所的に利益確定も織り交ぜつつ、時間軸を伸ばして投資を進めていく動きで良いと考えますが、日銀の政策に「見誤り」が発生しないかどうかは要点検だと思っています。
闇クマも年初でまずは益出し。そこから今後の戦略を考えていく方針です。

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