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平均年収ランキングの罠
へいきんねんしゅうらんきんぐのわな
持株会社・成果給・片道出向・斜陽産業で数字が歪む。銀行も掛目をかけて見る
各社が公表する平均年収を並べたランキング。融資額は個人の年収に大きく左右されるため、高属性の企業を知る手がかりにはなるが、見方を誤ると解釈も誤る。
このサイトが挙げる注意点は五つ。第一に、純粋持株会社の平均年収は役員・部長クラスだけが在籍する親会社の数字で、事業会社の従業員の年収ではない。第二に、営業職主体で成果給の割合が大きい証券・不動産は、単年の平均が良くても銀行は相応の掛目を乗じて査定する。第三に、逆に製造業や小売業のように非正規社員の多い事業会社は平均が低く出て、大卒総合職の実態はそれより高い。第四に、銀行・商社は出世競争に敗れた人が40歳前後で子会社に片道出向するため、本社の平均に反映されない。第五に、繊維・鉄鋼・造船・重機などの重厚長大産業は平均年齢が高く年功序列で、現在の平均年収は既に過去のものである可能性が高い。
ランキングは入口に過ぎない。本当に見るべきは、その企業で自分が得られる年収と与信、そして年金・退職金・福利厚生まで含めた総合的な待遇である。
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