高属性とは何か

不動産投資を行なう場合、ほとんどの人が銀行からの融資を受けます。
一般的なサラリーマンの不動産投資(※)に伴う銀行融資にあたって銀行が見る観点は大きく分けて2点です。
①物件の価値
②個人の属性
(※)ここで「一般的なサラリーマンの不動産投資」と記載したのは、銀行融資の観点は厳密には様々なパターンがあるからです。別途記事にします。

【解説】

①物件の価値とは、融資対象の不動産の価値を銀行の基準に基づき算出したものです。銀行の基準は様々で、積算評価、収益還元法による評価、近隣相場による評価等があります。
②銀行融資にあたっては対象不動産の価値だけでなく、申込者自身の返済能力や将来性に基づく評価が行なわれます。ここが本ブログで中心的な話題となる「高属性」に絡む部分ですが、属性が高いとはどういうことでしょうか。
【高属性とは】
属性が高いというと、「大企業に勤めている」、「年収が高い」といったことがあがるかと思いますが、実際にはもう少し複雑です。属性評価に影響する要素は下記があげられます。
・勤務先
・年収
・勤続年数
・年収に占める賞与の割合
・年収に占める残業代の割合
・年齢
・家庭状況
・借入状況
例えば、「大企業に勤めていて年収1500万円の55歳男性」は、勤務先や年収からすれば多額の融資を引けるように思われますが、実際は年齢がハードルとなりろくに融資を引けません。
家庭状況も重要です。配偶者が専業主婦である場合、一般的には融資審査においてマイナスに働きます。
【本ブログについて】
本ブログでは、上記要素を鑑みて非常に高い属性を持つサラリーマンの不動産投資戦略を考察します。高属性サラリーマンが低属性サラリーマンと比較して不動産投資に圧倒的に有利なのは間違いありませんが、高属性なりのデメリットも存在します。そしてこのデメリットこそ、高属性サラリーマンを「不動産投資の失敗者」にする秘密が隠されています。

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